ヨーロッパではスリに気をつけろ

せっかく楽しみにしてやってきたヨーロッパ旅行、思い出は良いものだけにしたいものである。

しかし何かしらの被害に遭ってしまう方が後を絶たないのが現実。

特にヨーロッパでよく聞くのが盗難被害。

不注意だけでは片付けられない場合も多々あるものの、事前にそういった事実があることを知り、意識しておくだけでもだいぶ変わってくるだろう。

ちなみに、タイトルでは分かりやすく「ヨーロッパ」としたが海外全般に共通のものであると考えてしまっていいと思う。

というわけで今回は海外旅行する上で気をつけなければならないことをいくつか事例を交えながら紹介していく。

ヨーロッパは本当にスリが多い

ヨーロッパの定番中の定番。観光客を狙った「スリ」。

ネットでもよく目にするし、実際知人の多くも被害に遭っている。

筆者が欧州全体を考えた時に「スリ」でパッと思いつくのがイタリアやフランス、イギリス、スペイン、チェコといったところだろうか。

もちろん他にもたくさんあると思う。

イタリアは特に多いイメージ。

特にローマなど大きい都市は多発している印象。

ナポリでもそういった話を聞いたことがある。

よく聞くのが電車での集団による計画的な犯行。

まず大前提として貴重品などの盗られてまずいものは簡単にアクセスできるところに入れておかないようにした方がいい。

シークレットポーチ等を使うのはヨーロッパで日々暮らしている身としては少々大袈裟な気がしてしまうが、海外に慣れていない方は積極的にそういったものを使っていくことをおすすめする。

個人的な意見としては一人で旅行している場合はそこまで狙われないのではないかなと思う。

旅行が二人以上になった時日本語の会話が発生するので、それに加えて日本と同じノリの装いでそのまま来てしまうとアジアから来た観光客感丸出しになるので注意したいところ。

スリの被害に遭わないようにする、というのはなかなか難しいものではあるが、そのターゲットとしてなるべく自分が選ばれないようにする、というのは可能かもしれない。

ずばり、狙われないコツは現地に溶け込むことである。

現地の人が着ていそうな服装、持ち物を身につけてとにかく悪目立ちしないようにすること。

一人だろうが複数人だろうがこれを意識するだけでもだいぶ抑止力になるはず。

フランスやスペイン、チェコも同様である。

自分の知人(ちなみに皆現地在住)に起こった話を簡単にすると、ある知人は家族がヨーロッパに遊びに来ることになった。

そして家族と共にパリを旅行している際にその両親がスリに遭ってしまったという。これはかなりつらい。

自分の両親は自分がヨーロッパに住み始めてからこっちに来たことはないが、仮に来たとしてこういったことが起こったことを想像すると悲しい気持ちでいっぱいになる。

この話を聞いてからというもの自分の両親はこっちに来なくてもいいかなと思った。

ベルリンもエリアによっては危ないところもあるし、地下鉄に関しては常時やばいやつと遭遇するのでこの地に両親がいることを考えただけでも不安でソワソワしてしまう。

さて、あと聞いたことあるのはプラハ。

プラハに関しては財布やパスポートが入ったバッグを丸ごと盗られてしまった知人がいる。

やはり外にいる時、レストランで食事をしている瞬間やカフェでくつろいでいる瞬間、電車やバスで移動している瞬間、道端で立ち止まってスマホを取り出しGoogleマップで行き先を確認する瞬間などいかなる時も荷物は忘れず意識することが大事であろう。

ちょっとした不注意でいかれてしまうものである。

最後にロンドン。

ロンドンはこれまでのケースとは違う、よく聞くスリの手口がある。

スリというよりも、ひったくりといった方が近いだろう。

それは道路の側でスマホを触っている人のスマホをバイクでひったくるというもの。

これは本当に多いようでYoutubeでその被害に遭われた方を見たことがあるし、実際自分の周りでも起こっている。

自分の知人は夜、バス停でスマホを触りながらバスが来るのを待っていた。

その際、目の前を走るバイクがそのスマホをひったくり、そのまま行ってしまったという。

この手口の恐ろしいところは一瞬何が起こったのかわからないくらいの瞬間的な犯行であること、そして気づいた時には犯人は遠くどこかへ行ってしまうのでどうしようもないこと。

なので道路のそばでスマホはやめておいた方がいい。

どうしてもチェックしたいことがあるなら一歩下がり、車道から離れた上で確認した方がいいだろう。

最後に

ヨーロッパの多くは歴史的な美しい街並みがそのまま残っていて歩いているだけでも楽しい反面、こういったネガティブな要素もたくさんあるのも事実。

シークレットポーチなり、フェイクの財布なり、チェーンやロック等を使うなど各々準備しながら全力でヨーロッパ旅行を楽しんでもらえたらなと思う。

筆者もベルリンを一歩出れば旅行者の一人であり、上記で書いたパリやローマ、ナポリ、チェコは旅したことがあるが幸い被害に遭うことはなかった。

もちろん被害に遭う時は遭うし遭わない時は遭わないので本当にタイミング次第というか運の要素もかなり強いのだが、常に自分の荷物に気を張っておくことが大切である。