海外でブログを書き続けるということ

最近日本語に触れる機会がめっきり減った。

特に誰かと会話すること。

自分以外欧州人である職場では英語もしくはドイツ語しか使わないし、パートナーもこっちの人なので日本語を声にして発するというのはほぼなくなってしまった。

強いていうならYoutubeを見たり、邦楽を聞く時くらい。音として日本語とは触れている。

そんな環境なので海外にいつつ日本語で何かを発信するというのは自分にとってある種の日本語を使う良い機会なのである。

たまにXなどで「海外にいるのに日本語でSNSをやっているのは現地に馴染めていないからだ」とか「海外にいるんだから英語で発信すればいい」というツイートを見かけるがどれもデタラメでそんな必要は全くない。

仮に一部の人にとってそれが事実だったとしても、海外から日本人として日本語で日本人に向けて発信することに一つの意味がある。

さて、こうしてブログを長年やっていると思うことがあるので今回はそれらをまとめてみようと思う。

ブログの内容は人生のほんの一部に過ぎない

ブログだけ読んでいるとあっさりした質素な暮らしをしているような印象を受けるかもしれないが、ここで晒している海外生活の様子というのは全体のほんの一握りのこと。

ブログではこれまで一度も触れていないが、旅行で例を挙げるならイタリアにはすでに4度訪れている。

仕事やプライベートなど、なんだかんだ月一で海外には行っているだろうか。

日本の感覚だと理解し難いが、ふらっと遊び感覚で外国に行けるのがヨーロッパに住む上での魅力の一つ。

チェコやオランダ、オーストリアなど訪れたし、ヨーロッパ以外も何度か行った。

もちろん可能な限り多くのことを書いていきたいとは努力しているが、これがなかなか難しい。

おそらく媒体を問わずこういった日常を発信している多くの人が抱える葛藤の一つであろう。

書こうと思っているもののまだ書けていない事柄もあるし、そもそも書こうと思っていないものもある。

ポジティブに捉えれば(しかし怠惰に過ぎないが)ブログを放置してしまうくらいリアルが充実していると言えるかもしれない。

しかしせっかくこうしてブログをやっているのだから、日々思うことを書いたり、書くネタについても常にアンテナは張っておきたいところ。

年齢の変化

ブログを始めた当初から一人称をどうするかをずっと迷っていた。

私、というのはいうのは20代中頃でブログを始めた自分にとって硬すぎる気がした。

かといって僕というのは何か気持ち悪いし、俺というのもなんだか痛々しい。

結局「自分」というのが自分の中で一番しっくりきたのでこれを使っている。

これだけ長く発信していると過去の投稿を見たときに言葉の使い方なども気になってくるところ。

30を過ぎると文末に「笑」を持ってくるのは違和感があって全てリライトすることに。

より感情が乗せやすいかなと思い、ですます調で書くことをやめた。

駆け出しから経験者へ

これまで海外での出来事を発信してきたが、海外で生活していて感じる思いであったり、これから海外に出る人に向けてのアドバイスなどは避けていた。

というのも数年程度の海外経験でそれらを語るというのはなんだか気が引けたから。

そんな自分も海外生活7年目に入り、そろそろそういった内容を取り上げても良いのかなと思った。

どんな物事においてもそうだが海外移住するにも良い面もあれば悪い面もある。

合う人は合うだろうし、合わない人は合わない。

西欧以外には住んだことがないのであくまで限定的な話にはなってしまうが、これからは海外生活を始めたい人向けの内容もどんどん発信していこうと思う。