Audibleの朗読で19世紀末英国ロンドンの世界へ【英語でシャーロックホームズ】

イギリスからみるエスプレッソベースのコーヒーとミルクの種類【ラテやフラットホワイト / オートミルク、アーモンドミルクなど】

今回はエスプレッソベースのコーヒーとミルクの種類について。

「なんとなくラテとかカプチーノは知ってるけど…」っていう方はたくさんいらっしゃると思いますし、またラテとカプチーノを飲んでいる方でも具体的に何がどう違うのかをわかっている方は意外と少ないと思います。

とはいいつつ飲み物の種類や名称、エスプレッソやお湯、ミルクの割合に関しては国や地域、店によっても異なるので「どこからの視点」で書いていくのかを決めないと説明がとんでもないことになってしまいます。

なので今回は「イギリス」を軸にしてエスプレッソベースのコーヒー事情を紹介します。

イギリスといえば紅茶のイメージが強いですが、実はコーヒー文化も昔から深く根付いています。

中東からトルコを経由しヨーロッパへと渡ってきたコーヒーはイタリア、フランス、そしてイギリスにもやってきました。

17世紀のイギリスではオックスフォード、ロンドンを中心としてコーヒーハウスができ、その数はなんと約3000軒あったと云われています。

今でもコーヒー文化は盛んで、スペシャルティコーヒーを提供するカフェはたくさんあります。

イギリスからみるコーヒーは北米やオーストラリア、ニュージーランドとは異なる点も多いと思うので、他の国のコーヒー事情に詳しい人はそういった違いなんかも楽しんでいただけたら幸いです。(これから書く作り方や割合はイギリスにある一般的なスペシャルティコーヒーを提供する店をベースとしています)

エスプレッソ単体

エスプレッソ単体で種類あるの?と思われる方もいるかもしれませんが、抽出の仕方によっていろいろと種類があります。

Espresso(エスプレッソ)

エスプレッソはイタリアで誕生しました。「急行、急速に」という意味です。

エスプレッソは簡単にいうと「細挽きの豆に圧力を加えて短い時間で抽出する味の強いコーヒー」です。

表面にはクレマがあり、大体豆の重さと抽出されるコーヒーの量の比率が1:2の割合になります。

Ristretto(リストレット)

リストレットは英語でRestricted(制限された)を意味します。

エスプレッソと同じ量の豆を使用するんですが抽出するコーヒーの量を少なくするので、エスプレッソよりも量が少なくより強い味わいになります。

Lungo(ルンゴ)

ルンゴは英語でLong(ロング)を意味します。

エスプレッソやリストレットと同様に同じ量の豆を使用するんですが抽出するコーヒーの量を多くするので、エスプレッソよりも量が多く弱い味わいのものになります。

エスプレッソ+お湯

ここでサイズについて軽く触れておきます。

量はoz(オンス)の単位が使われ、おおまかに6oz、8oz、12ozの三種類のカップに分けられます。

6ozが170ml、8ozが227ml、12ozが340mlになります。

一般的なコーヒーは大体6ozか8ozで作られ、12ozはLarge size(ラージサイズ)でオーダーがあったときに使用されます。

Americano(アメリカーノ)

アメリカーノの名前の由来はいくつかあるのでひとつ紹介します。

アメリカーノの歴史は第二次世界大戦の頃まで遡ります。

当時イタリアにいたアメリカ兵にとってエスプレッソは味が強すぎました。

なのでエスプレッソを頼んだ時に一緒にお湯ももらって薄めて飲んでいたことがこのアメリカーノの由来とされています。

アメリカーノはエスプレッソにお湯を加わえたもので、8ozで提供されるのが一般的です。

ちなみに喫茶店などにはアメリカンという飲み物がありますね。

アメリカンは日本独自の特殊な飲み方で、正確には「浅煎りのコーヒー豆を使った(ただ)薄いコーヒー」になります。なんですが、店によってはドリップコーヒーをお湯で割ったものを提供する店もあります。(なんだか時代を感じますね)

Long Black(ロングブラック)

ロングブラックはオーストラリアが発祥の飲み方です。

アメリカーノよりもお湯の量が少なく、先にお湯を入れてからエスプレッソを落とすのが一般的です。(エスプレッソとお湯、どちらを先に入れるかは店によります)

なので全体のコーヒーの量が少なく、アメリカーノより味の強い飲み物になります。6ozで作られるのが一般的です。

ちなみにロングブラックはアメリカーノのようにどこの地域でも知られている名称ではないので場所によって通じないことがあります。

ロンドンでも基本的にはどの店もメニューにあるんですが、たまにメニューになくロングブラックという名前自体知らないという店もありました。

エスプレッソ+ミルク

日本ではホットやアイスコーヒーなどブラックで飲む人たくさんいますよね。

イギリス人(というか欧米人?)はミルクが大好きです。

もしかしたらコーヒーに詳しい人でも、日本ではあまり見たことや聞いたことのないものがあるかもしれません。

種類について紹介するうえで多少の前提知識が必要なので、はじめにミルクについて簡単に説明します。

ミルクを温めることによってミルクには「スチームミルク(温まったミルク)」の部分とフォームミルク(空気が入って泡状になったミルク)」の部分ができます。

「エスプレッソ+ミルク」ではこのスチームミルクとフォームミルクの有無や割合によって名称が変わります。

あともうひとつ。

フォームミルクの割合や、全体に対してのミルクの割合などは地域やカフェによって異なります。(なので細かい割合などはあくまで参考程度でお願いします)

Macchiato(マキアート)

マキアートは英語で「staining(染みのついた)」という意味でイタリアが発祥の飲み方になります。

マキアートはエスプレッソがシングルかダブルで全体の量やサイズが大きく変わることが多いです。

シングルの場合はエスプレッソのカップにエスプレッソと少量のフォームミルクをのっけたものになり、ダブルの場合は6ozのカップにエスプレッソと多めのフォームミルクをのっけたものになります。

(ちなみにスタバのキャラメルマキアートは全く別物です。)

Cappuccino(カプチーノ)

カプチーノもマキアートと同様にイタリアが発祥の飲み方です。

ちなみに本場イタリアではカプチーノは1日1杯、朝食の時に飲むものとされています。

なぜかというとイタリア人は牛乳は消化が悪く、胃腸に良くないと考えるからです。

そんなイタリアで生まれたカプチーノは今や誰もが知っていて、午前午後関係なく飲まれるものになりましたね。

カプチーノはエスプレッソ、スチームミルク、フォームミルクの割合を1:2:2で作られることが多く、8ozで提供されるのが一般的です。

カプチーノの種類として「Dry Cappuccino(ドライカプチーノ)」(よりフォームミルクの割合を増やしたもの)などがあります。

Caffe Latte(カフェラテ)

カフェラテもマキアート、カプチーノと同様にイタリアが発祥の飲み方です。

大体多くの人は略してラテと呼びます。(Latteは牛乳の意味なのでイタリアでラテと注文すると牛乳が出てきてしまうかもしれません)

ラテはカプチーノと比べ、スチームミルクを多くフォームミルクを少なくしたものです。

こちらも8ozで作られるのが一般的です。

ちなみに喫茶店だとカフェオレなるものがありますね。

cafe au lait(カフェオレ)はフランスで一般的な飲み方で、ドリップコーヒーと温めたミルクを合わせたものなのでカフェラテとは別物になります。

Flat White(フラットホワイト)

フラットホワイトはオーストラリア、ニュージーランドが発祥の飲み方です。

エスプレッソベースのコーヒーとしては今一番人気が高いんじゃないでしょうか。

フラットホワイトはラテよりも全体の量とフォームミルクの量も少ないものになり、大体6ozで提供されるのが一般的です。

なのでミルクもちゃんと飲みたいけどエスプレッソの味わいも楽しみたいという方におすすめの飲み方となっています。

Cortado(コルタード)

コルタード(カットされた、薄めたという意味)はスペインのマドリッドが発祥の飲み方で、カップではなくグラスで提供されることが多いです。

コルタードは地域や店によって定義が違うので、同じ名前なのに注文する店によって量が異なり、カップのサイズも全然変わってきます。

エスプレッソとミルクの割合が1:1か1:2、もしくはそれ以上の割合で提供されるのが一般的です。

フラットホワイトほどミルクはいらないからもっとエスプレッソの味わいを楽しみたいという方におすすめの飲み方です。

Picolo(ピッコロ)

ピッコロはオーストラリアが発祥です。

定義としては小さいラテという感じなんですが、発祥の場所こそ違うものの、コルタードとピッコロは似ているので同一のものとして扱う店も多いです。

エスプレッソとミルクの割合が1:1か1:2、もしくはそれ以上の割合で提供されるのが一般的です。

Caffe Mocha(カフェモカ)

モカはラテにチョコレートのフレーバーを加えたものになります。

チョコレートはパウダーを使う店もあればシロップを使う店もあります。

ミルクのバリエーション

イギリスではWhole milkやSkim milkだけではなく、植物性ミルクも非常に人気です。

Oat Milk(オートミルク)

出典:Try Swedish

代替ミルクのなかで最も人気なのがオートミルク。

Oatly(オートリー)のものがよく使われます。

自分もよく買います。

オートリーはスウェーデン発のブランドで環境問題などにも真剣に取り組んでいます。

メッセージ性が強くパッケージにはいろいろと興味深いことが書いてあるので、手に取る機会があれば是非見てみてください。

出典:Minor Figures

あとイギリスでオートミルクといえばMinor Figures(マイナーフィギュアズ)です。

マイナーフィギュアズはイギリス発のブランドで、ラテなどを作るために開発されたオートミルクは人気です。

Almond Milk(アーモンドミルク)

好きな人は好きなアーモンドミルク。

Rude Health(ルードヘルス)のものがよく使われます。

ルードヘルスはイギリス人夫妻によって立ち上げられたブランドになります。

Soya Milk(ソヤミルク)

ソヤとはなんぞやと思われた方もいるかと思いますが、イギリス英語ではSoy(大豆)ではなくSoyaといいます。

alpro(アルプロ)のものがよく使われます。

アルプロはベルギー発の植物性食品ブランドです。

最後に

ということで、今回はエスプレッソベースのコーヒーとミルクの種類についてまとめてみました。

イタリアなどは今でも伝統的なスタイルでコーヒーを提供する店が多いので、使っている豆からレシピまで全く違うものになることが多いと思います。

また、同じスペシャルティコーヒーの世界でも北米やオーストラリアに行ったらここでは出てきていない名前の飲み物があったりレシピが違ったりなんかしてなかなか興味深いです。

イタリアやオーストラリアに行ってエスプレッソやフラットホワイトを発祥の地で飲んでみるのも面白いかもしれませんね。