ジョン・レノンとヨーコ・オノが出会ったインディカ・ギャラリー跡を訪れる

今回はインディカギャラリー跡を訪れました。

名前こそ異なりますが、今現在もこの場所はギャラリーのようです。

この辺りは一見さんお断り的な雰囲気のある書店(実際そんなことないんだろうけど)があったり、White Cube Mason’s Yard(ホワイトキューブメイソンズヤード)というなかなか近寄りがたい空気を発しているギャラリーがあったりとアート感満載。

ロンドンにはかれこれ一年以上住んでいますがこのエリアの存在は知りませんでした。

ちょっとした小道を入っていく感じなので住所を調べて向かわないとなかなかたどり着きづらい場所かも。

逆に言うとちょっとした隠れ家的な雰囲気のあるエリアのように感じました。

インディカギャラリーは「ジョンレノンとオノヨーコが出会った場所」として有名ですが、インディカギャラリーはそれ以前からビートルズと関わっていてそのきっかけを作ったのはポールです。

1965年にBetter Booksという書店の店長であったバリー・マイルズが詩の朗読会を開催し芸術家や詩人、映画監督など様々な人々が集まる会となりました。

ここでバリーマイルズは知人を介してジョン・ダンバー(カウンターカルチャーの立役者)と出会います。

今回の朗読会のようにカウンターカルチャーに関わる人たちが集える場所を作りたいという思いからバリーマイルズとジョンダンバーがピーターアッシャーから出資しを受けて「MAD(それぞれの名字の頭文字と取った)」という会社を立ち上げ書店兼画廊のIndica Books and Galleryを始めます。

ピーターアッシャーの紹介でポールはジョンダンバー、バリーマイルズらと知り合い開店準備を手伝ったりしていました。(ポールとピーターアッシャーについてはこちら)

上記にある通り元々は書店と画廊が一緒だったのですが、1966年の夏に書店が他の場所に移転します。

そしてある日ポールはジョンを誘いIndica Booksを訪れます。

ここでジョンはティモシーリアリーの『The Phychedelic Experience』という本に出会います。

元々ハーバード大学の教授でありカウンターカルチャーの中心人物の一人です。

この本に影響を受けて生まれた曲が『Tomorrow never knows』です。

この曲がビートルズにおけるサイケデリックな時代への幕開けとなります。

この曲ではループテープという手法で録音がされているのですが、バリーマイルズやピーターアッシャーはこの録音を手伝ったりしています。

こうしてジョンがバリーマイルズ、ジョンダンバーと知り合います。

そしてジョンがジョンダンバーに誘われてインディカギャラリーを訪れるのが1966年11月7日です。

ここでヨーコと出会います。

部屋の中央に置かれた白い脚立を登って天井から吊るされたキャンパスを虫眼鏡でのぞくという作品『Ceiling Painting/Yes Painting』。

ジョンは脚立の上に立ち虫眼鏡でそのキャンパスを見るとそこには小さく「YES」という簡潔で肯定的な文字があったと。

この作品がきっかけとなりジョンはヨーコにDANDAN心魅かれていくわけなんですが。

ジョンとヨーコの出会いに関しては諸説あるようで。

記事によって書いている内容がバラバラです。

まず出会った日。

多くの記事で11月9日と書かれていますが11月7日が正しいようです。(長くなるから書かないけど8日説もあるみたい)

というのもジョンはヨーコの個展「Unfinished Paintings and Objects」が開かれる前にインディカ・ギャラリーを訪れています。

個展が始まったのは8日からだったのでその一日前で7日となるわけです。

あと「二人が初めて出会った時ヨーコはジョンどころかビートルズさえも知らなかった」というのが話としてあるんですが、実は知っていたなんて話もあります。

この辺の話に関してはこちらの記事を読むと参考になると思います。

参考 John Lennon meets Yoko OnoThe Beatles Bible

まぁいずれにせよ運命的な出会いですよね。

6 Masons Yard, St. James’s, London SW1Y 6BU