以前こんな記事を書きました。
ここでブリティッシュユーモアにはいろんな要素があることを紹介したんですが、そのなかにPuns(パンズ)というものがあります。
日本でいうダジャレのようなものですね。
さて、イギリスではlove to hate(憎らしいけれど好き)ともいわれるこのpunsなんですが、Liverpool (リヴァプール)にNeighbourhood Coffee Roasters(ネイバーフッドコーヒーロースターズ)というロースターがあります。
ここで販売されているコーヒー豆なんですが、商品名がなんとすべてこのpunsなんです。
なので今回はこのNeighbourhood Coffee Roastersの商品名をクイズ形式で出題し、はたして何問その商品名の元ネタがわかるのかを検証したいと思います。(Neighbourhood Coffee Roastersはコーヒーロースタリーなので、商品名はすべてコーヒーにちなんでもじってあります)
Neighbourhood Coffee Roastersのpuns
1: Love, love me brew
ということで、正解はThe Beatlesの『Love Me Do』です。”do”を”brew”に言い換えてますね。
これはちょっと簡単でしたかね。
やはりリヴァプールを拠点とするロースターなのでこれは外せないですよね。
2: (I can’t get no) caffeination
ということで、正解はThe Rolling Stonesの『(I Can’t Get No) Satisfaction』です。”Satisfaction”を”caffeination”と言い換えてます。caffeinationは造語ですね。
曲名はわからなくても聞いたら知ってるって人が多いんじゃないでしょうか。
ローリングストーンズもイギリスを代表するバンドのひとつですね。
(I can’t get no)がかなりヒントになったと思います。
3: I still haven’t ground what I’m looking for
ということで、正解はU2の『I Still Haven’t Found What I’m Looking For』です。”found”を”ground”に言い換えてますね。コーヒー知らない方にはピンと来ないかもしれないですが、挽いた豆の状態のことをground coffeeといいます。
U2はアイルランドのバンドですね。ボノが若い!
4: (You gotta) fight for your right (to Latte)
ということで、正解はBeastie Boysの『(You Gotta) Fight For Your Right (To Party) 』です。”party”を”latte”に言い換えてます。
これもけっこうわかりやすいですね。
AFC Championship Gameにて、Travis Kelce(トラビス・ケルス)がこの“You gotta fight for your right to party”を引用していました。
5: Kiss From A Roast
ということで、正解はSealの『Kiss from a Rose』です。”rose”を”roast”に言い換えてます。
これはどうなんだろう、難しいんですかね。
音楽や映画って好きなジャンルなんかによって知ってる知らないが個人差あるのでなんとも言えません。
とりあえず海外では有名な知られている曲だと思います。筆者がこの曲を知った経緯についてはよく日本のバラエティなどで演者がなにか努力しているシーンでロッキーがBGMとして起用されていますが、とある日に好きなアメリカ人Youtuberの動画を見ていた時にBGMとしてこれが使われていて知ったのがきっかけです。
シールはロンドン(パディントン)出身のイギリス人アーティストです。
彼の存在は当時仲の良かった友人がヴィクトリアズ・シークレットが好きで、そのヴィクシーのショーを見ていた時に知りました。シールは当時ハイディ・クルムというヴィクシーモデルと結婚していてショーで歌を披露していたり。
6: Espresso Yourself
ということで、正解はN.W.A.の『Express Yourself』です。”express”を”espresso”に言い換えてます。
数年前、映画『Straight outta Compton(ストレイト・アウタ・コンプトン)』が日本で公開された時は公開日に観に行きました。ドクタードレーやアイスキューブは今でも最前線で活躍されてますね。
7: Brew Let the Dogs Out?
ということで、正解はBaha Menの『Who Let The Dogs Out』です。”who”を”brew”に言い換えてます。
Baha Menは知らなくてもこの曲は知っている人もある程度いるんじゃないかと思います。というのもこの曲は映画『The Hangover(ハングオーバー)』のとあるシーンで使われています。
そのシーンとはカジノに出かける前、アランは他の三人がいる部屋を訪れたときのこと
Alan:”hey guys, you ready to let the dogs out?”
Phil: “What? Do what?”
アランはそのあと軽くその歌を口ずさみ、そしてこの曲がかかります。
8: Sip Me Baby One More Time
ということで、正解はBritney Spearsの『…Baby One More Time』です。前に”sip me”を足してますね。
今調べて知ったんですが、この曲ってけっこう古いんですね。
正直ブリトニースピアーズはあまり聴いてこなかったですね。中学生の頃エミネムのラップを通して彼女のことを間接的に知っていたくらいです。大学生になってから少し聴いたりしたかな。
映画『スプリング・ブレイカーズ』にてJames Franco(ジェームズ・フランコ)がEverytimeをピアノの弾き語りで歌うシーンを観て良い曲だなと思いました。
9: Bittersweet Symphony Collection
ということで、正解はThe Verveの『Bitter Sweet Symphony』です。これはそのままですね。いくつかのコーヒー豆がセットになった商品なのでcollectionとついています。
ザ・ヴァーヴはイギリスのバンドです。この曲はテラスハウスにも使われていたので知っている方も多いんじゃないでしょうか。
10: Sweet Beans Are Made of This
ということで、正解はEurythmicsの『Sweet Dreams (Are Made Of This) 』です。”dream”を”beans”に言い換えてます。
“Are Made of This”がヒントになるとはいえ、かっこで囲まれていないのでこれはけっこう難しかったんじゃないかと思います。
ロック好きだったらこれわかったんじゃないですかね。というのも、この『Sweet Dreams (Are Made Of This』はマリリンマンソンがカヴァーしています。
最後に
さて、皆さんはいくつわかったでしょうか。曲は知ってたのに思いつかなかったなんてものもあるんじゃないでしょうか。
これ全問正解できた人は素晴らしいと思います。
ところで皆さん問題を解くのに夢中でもうお忘れかもしれませんが、これ全部「コーヒー豆の商品名」なんです。すごくないですか?
ここまでネタに走っていると「肝心のコーヒーの味のほうは大丈夫なんだろうか」と心配になるかもしれませんが、ところがどっこいこのNeighbourhood Coffee Roastersはかなり人気のコーヒーロースタリーなんです。
以前「ブリティッシュユーモア」について書いた記事でも触れているんですが、イギリスの店名やサービスの名称でもこういったpunsは用いられます。
今回の記事でもいかにブリティッシュユーモアがイギリスに根付いているかがお分かりいただけたかと思います。
イギリス、もしくはヨーロッパに住まれていてコーヒーが好きな方はNeighbourhood Coffee Roastersおすすめなのでよかったらチェックしてみてください。