ノンネイティブから英語の達人になった方に学ぶ語学を上達させるコツ【Luke’s English Podcast】

英語の学習方法はたくさんあります。(ここでいう英語学習とは「英語が話せるようになること」をゴールと想定しています)

それこそ本当に人それぞれやり方が違ったりするので、ある程度「正しいプロセス」が存在するとしても正解はありません。

そんななかで今回はその「英語が話せるようになる」ひとつの例として、あるポッドキャストを紹介したいと思います。

それが『Luke’s English Podcast』です。

このポッドキャストでは英国人のLukeがイギリス英語をテーマに英語にまつわる話や学習方法などを紹介しています。

実はこのポッドキャストは最近その存在を知りいくつかのエピソードを聴いてみたんですが、これが個人的になかなか面白い発見でした。

というのも、これまでこういった「英語」そのものをテーマとしたポッドキャストにあまり手を出してこなかったんですね。

このLuke’s English Podcastを知り、聴き始めるようになってからまず最初に気づいたのがその「聞き取りやすさ」。

日常会話、映画やYoutubeでも「聞き取れるのが当然」という前提のもと、会話が繰り広げられるので単語によってはしっかり発音しないものもあります。(日本語でも日本人同士だったら一語一句はっきりと話さないですよね。それと同じです)

その点こういったポッドキャストではリスナーが「英語学習者」であることが想定されているのではっきり、正しく発音してくれています。

なので普段聞き逃してしまうようなものがここでは聞き取れたりするし、また「英語」そのものをテーマとしているので学習に役立つような情報を発信されていて非常に勉強になります。(リスニング苦手な人でも聞き取りやすいと思います。)

そして今回取り上げるエピソードがこちら。(このポッドキャストはYoutubeでも聴けます)

Eminaというゲストとのトークです。(奥にPG Tipsが見えますね。)

彼女はスロベニア共和国の出身で英語ネイティブではありません。

しかし彼女は英語をネイティブレベルまでにもっていきました。(Master degree(修士号)まで取得、現在は英語を教える傍、PhD(博士号)に向けて勉強しているそう)

Eminaの英語はヨーロッパ風な訛りがあるんですが、これが非常に美しいです。

ところでこのエピソードでは彼女の「英語との出会い」そしてそこからどう学習していったかについて話しているんですが、今回はその中の一部をピックアップして紹介したいと思います。

英語を上達させる方法とは

そんな彼女がこのポッドキャストにて、英語を上達させた方法として語っていたのが“Talk to myself(独り言)”なんですね。

以前にこんな記事を書いてます。

この記事にて、いかに”独り言”が有効であるかについて書いてます。

ところで、この”独り言”って日本人の方で英語が話せるようになり情報発信している人からはよく聞くトレーニング方法なんですが、海外の方からこういった話というのは聞いたことがありませんでした。

ポッドキャストは自分の場合は大体寝る時に聞くことが多いんですが、今回のエピソードを聴いていて彼女の口からこの”独り言”の話を聞いた時は “That’s what I’m saying!!” と心の中で叫びました。笑(この練習法、意外と知らない方多いんですよね)

彼女は“This will sound a bit odd”と少し恥ずかしそうにこの”独り言”についてLukeに話し始めました。(彼も初めてこの練習法を聞いたのか驚いている)

Eminaはこの”独り言”を彼女の生徒にも推薦しているらしく、その具体例を紹介していたのでここに書いておきます。

それは「昨日の出来事や今日の朝やったことを話す」という方法です。

この内容について自分の部屋や風呂場、トイレなど、とにかく場所を気にせず”独り言”をします。

ここで重要なことは「ちゃんと言葉が出る(言葉に出す)」ということであり、話すにあたりわからない単語があったとしても自分の知っている他の言い回しなんかを考えながらとにかく話し続けることが大切だと彼女は語りました。

また、もうひとつ英語を上達させる方法として「本を読むこと」も勧めています。

これはEmina自身の経験談ではなく彼女の幼馴染の友人の話なんですが、その友達はとにかく“bookworm(本の虫、本を読むのが好きな人を指す)”であり、その成果もあってかケンブリッジ英検CPE(certificate of proficiency in englishの略。英検一級よりさらに難しいやつ)を取得したそうです。

日本人は英語学習するうえでアドバンテージを持っているかも?

Lukeの「独り言をしているうえで、いつその効果を実感したか」というような質問に対し、Eminaは「独り言をしているなかで自分の口から”approach”という単語が出てきた時」と言います。

彼女自身の分析によると、おそらくこれは法廷もののドラマを見ていたときに“the defence attorney please approach the stands”のような感じでapproachが使われていて、ここでapproachという単語を知り独り言のなかで口から出てきたんじゃないかと話していました。

ここからもわかるようにこの”独り言”はアウトプットのツールとなるので、日常会話や映画、本などから情報をインプットし、”独り言”でアウトプットすることで英会話を上達させることができるというわけです。

ところで、この「approach」という単語は「アプローチ」として日本語でも使われますよね。(例えば楽曲制作なんかにおいて「〜のアプローチで」といった具合に)

ここで思ったんですが、日本語ってこうした「横文字」がかなり多いんですよね。

横文字という存在は日本語そのものに悪影響を及ぼしているとも言えますが、その一方で英語を学ぶときに「アドバンテージ」にもなり得るんじゃないかと思います。(その分和製英語もかなり多いという弊害こそありますが)

英語と同じゲルマン語派で同じルーツを持つドイツ語や、イタリック語派(ロマンス諸語)であるフランス語、イタリア語、スペイン語などはルーツこそ違えど共通点も多少あります。(自分の場合は大学時代、第二外国語にスペイン語を選択したので少しスペイン語がわかるんですが、英語と似た綴りの単語がけっこうあったりします)

他の言語は学んだことがないのでわからないですが、おそらく単語だけでなく文法などでも共通点は多いかと思います。

そういったヨーロッパの言語に比べたらそうしたアドベンテージは比になりませんが、それでも日本人はそれ以外の国に比べたらある程度のアドバンテージがあるんじゃないかと思います。

最後に

ご紹介した内容はほんの一部であり、今回のエピソードではこういった彼女の英語を学んだプロセスを幼少期の頃まで遡って具体的に紹介していてかなり参考になる部分も多いと思うのでよかったら聞いてみてください。

またこのポッドキャスト『Luke’s English Podcast』自体もこういった英語そのものをトピックにした興味深い内容が満載なのでおすすめです。

またいずれこのポッドキャストからいろいろ取り上げてみようと思います。