近年本当にコーヒーショップやロースタリーが増えましたね。
今年はカフェ業界もかなり苦戦を強いられていると思いますが、毎年新しい店ができています。
ところで、みなさんはカフェに行ったらどういったところに注目しますかね?
ブログとかでカフェについてレビューするとなるとメニューや内装、またその雰囲気などでしょうか。
確かに雰囲気はかなり重要な要素だと思います。
自分の場合はもし仮に日本で喫茶店に行くとなったら正直コーヒーの味どうこうよりも完全に雰囲気重視で店を決めますね。
ところがカフェとなるとそうでもないです。
どこのロースタリーの豆を使っているのか、またその現在使っているもしくは販売している豆はどこの国の豆なのかなどは当然気になるところではありますし、みなさんも気になるところだと思います。
さらにそこにバリスタ的視点を加えるなら、「どんなエスプレッソマシンやグラインダーを使用しているのか」もチェックしておきたいポイントです。
カフェを紹介するブログなどでも何のメーカーの物を使用しているかなんてことが書いてある記事は少ないんじゃないでしょうか。(まぁそもそもまず普通の人はそのメーカー名を言われたところで知らないと思うので仕方ないんですが。)
でも音楽や写真なんかでいったらその人がどこのギター、カメラを使っているのかって気になりますよね。そんな感覚です。
フェンダーなのかギブソンなのか、キャノンかニコン、ソニー、富士、え?ペンタックス!?みたいな感じでそれぞれ特徴、特色があります。
カフェにおいてもこの機材選びはひとつの個性、特徴となりえます。
ところで、家庭用マシンはよくブログなどで紹介されていますね。
しかし業務用マシンを紹介しているブログってあまりないんですよね。まぁアフィリエイトで紹介できるもんではないので当然といえば当然なんですが。
そんな業務用マシンですが、いちコーヒー好きのブログとして今回はこのエスプレッソマシンとグラインダーを紹介してみようと思います。
といってもブランドはもちろんのこと、モデルなどたくさんの種類があるので当然全ては網羅できないんですが、ロンドンにあるスペシャルティコーヒーを扱うカフェでよく見かけるものや人気のものなどを簡単に書いていきます。
エスプレッソマシン
La Marzocco(ラ・マルゾッコ)
ラ マルゾッコはイタリアのフィレンツェ(フローレンス)で創立したエスプレッソマシンメーカーで、世界中で使われています。
かなりメジャーなので多くのカフェで使用されている定番のエスプレッソマシンともいえますね。
このLinea PBはClimpson & Sons、Nude Espresso、Workshop Coffee(Fitzrovia, Holborn)、Saint Espresso(Baker Street)などなど他にもたくさんのカフェで使われています。
Victoria Arduino(ヴィクトリア・アーデュイノ)
ヴィクトリアテ アーデュイノは1905年イタリアで創立、100年以上の歴史をもつエスプレッソマシンメーカー。
なかでもBlack Eagleは近年のWorld Barista Championship(WBC、バリスタの世界大会)にて公式エスプレッソマシンとして使用されていたので人気のモデルです。
このBlack EagleはPrufrock CoffeeやKaffeine、Association Coffeeなどで使われています。
Faema(ファエマ)
ファエマはエスプレッソマシンの名門、イタリアはミラノ創業のメーカー。
このE71はThe Gentlemen Baristasなどで使われています。
Synesso(シネッソ)
シネッソはアメリカのシアトル創業、小さい工場ながら少数精鋭でクオリティの高いエスプレッソマシンを製造するメーカー。
このMVP HydraはRosslyn Coffee(ロズリンコーヒー)などで使われています。
Slayer(スレイヤー)
スレイヤーエスプレッソはカナダで創立、アメリカはシアトルで開発されたエスプレッソマシンメーカー。(スラッシュメタルのほうではない)
このSteamはRedemption Roastersなどで使われています。
Sanremo(サンレモ)
サンレモはイタリアのヴェネツィアに本社を構えるエスプレッソマシンメーカー。
なかでも新しいCafe Racer(カフェレーサー)は近年のWorld Latte Art Championshipで使用されていました。
まだ新しいこともあってか、正直ロンドンではあまり見かけたことないんですが人気なので取り上げました。このカラーのCafe RacerではないんですがAssembly Coffeeで使用されているようです。
Kees van der Westen(キース・ファンデルベステン)
キース ファンデルベステンはオランダに本社を構えるエスプレッソマシンメーカー。
その特徴といったらやはりこのデザイン性ですかね。他のエスプレッソマシンとは一線を画しているので見たらすぐにわかります。
Kees van der WestenはKiss the Hippo Coffeeで使われていて、中でもこのSpiritはOrigin Coffee Roasters(British Library)やStory Coffeeで使われています。
Modbar(モッドバー)
他とはちょっと毛色の違うModbar(モッドバー)。
このモッドバーはアメリカ、インディアナ州でバンド仲間であったCory WaldronとAric Forbingのアイデア、そしてラ マルゾッコとの共同開発によって誕生しました。
カウンター一体型なので見た目はかなりスタイリッシュなものになります。店内にごついエスプレッソマシンが置いてあるのも格好良いですが、このすっきりとした外観は清潔感あっていいですよね。
ロンドンだとOrigin Coffee Roasters(Southwark)で使われています。
余談ですがこの地名Southwarkはサウスワーク、、、ではなくサザークと発音します。
コーヒーグラインダー
でかくて存在感のあるエスプレッソマシンに比べるとコーヒーグラインダーって一見地味に感じると思います。が、グラインドはコーヒーの味に大きく影響するので意外とエスプレッソマシン選びよりも重要です。
Mazzer(マッツァー)
マッツァーはイタリアに本社を構えるコーヒーグラインダーメーカー。
このMajor以外にもSuper Jollyや、Roburなどが多くのカフェで使用されています。
Nuova Simonelli(ヌォーヴァ シモネリ)
ヌーヴァ・シモネリは本場イタリアの老舗エスプレッソメーカー。大元である シモネリグループは先ほどエスプレッソマシンの項目で紹介したビクトリア アーデュイノを買収しました。
どちらのMythos Oneも多くのカフェで使用されています。
Mahlkönig(マールクーニック)
マールクーニックは80年以上の歴史があり、高いシェアを誇るドイツのコーヒーグラインダーメーカー。
このEK43はこれまで紹介したグラインダーとは少し形が違いますね。
エスプレッソだけでなくフィルターコーヒー用に豆を挽いたりなど様々な場面で使われます。
お店で豆を購入した際に挽いてもらう時にもこのグラインダーを使っているのを見かけるかもしれません。
これもかなり多くのカフェで使用されています。
最後に
カフェに行っても特に意識していないとちゃんと見ることのないエスプレッソマシンやコーヒーグラインダーですが、こうやって見比べてみるとそれぞれ外観が全く異なりますよね。
次にお店に行ってみたときにこういったところもチェックしてみると面白いかもしれません。