英語に限らず外国語が話せるようになる方法について。(ここでは英語を例に書いていきます)
ある程度不自由なく、日常会話には困らない程度の英会話ができる人はたくさんいます。
しかしここからが本当の英語沼。でその次にステップアップするのって難しいんですよね。
普段誰かと会話していて質問したり、自分の意思を手短に伝えたりするのは難しくありません。
ただ、自ら自分の話を長いセンテンスで展開したり、複数人での会話のやりとりは難易度が高いです。特に相手が皆ネイティブの人だと人の話についていくのでやっとです。
英会話のレベルがこの段階にいる人ってめちゃくちゃ多いと思うんです。
今回の話はこういったレベルの人たちに向けた内容です。
で、英語がいわゆる”ペラペラ”と呼ばれるレベルの人たちがよく言う英会話を上達させるある方法があるんです。
それが「独り言」です。
独り言は語学を鍛える最強のツール
これ、喋れるようになった人たちの多くが言う練習法なんですよ。
英会話を一生懸命練習していて、いろいろと情報収集している人は一度は聞いたことのある練習法だと思います。
どんな人でも1日のうち一人で過ごす時間はある程度あります。(特に今は多いですよね)
とにかく喋って喋って喋って喋って喋って喋りまくるんです。
喋って喋って喋って喋って喋って喋りまくります。
喋るってなにを喋ればいいんだって感じですが、一人でいるとき考え事をしたりしますよね。それを頭の中だけでせずに声に出すだけでもいいと思います。この声に出すっていうのが非常に大事なんですね。
簡単にいうと頭の中でも独り言でも完全に英語だけにしてしまいます。
普段英会話をしていて言葉につまる理由はいくつか考えられます。
例えば適切な単語が思いつかない時。もしくは言いたいことを文法的に上手く英訳できない時など。
これらが起こる原因っていうのは結局のところ、これまでこれらを言う場面に出会ってきてないだけなんですよね。
なので独り言で出会ってしまおうというわけです。
そうすれば必然的に人と会話する時にも言葉につまることも減っていきます。
環境は人それぞれ違うのでなんとも言えませんが、人とがっつり英会話できる場面というのは決して多くはありません。
英会話することで自分の言えないことがわかり、それらの表現を補強していくことで上達していきます。でも1日たった数時間英会話するくらいでは練習量が圧倒的に少なすぎて成長しません。
なので独り言でとにかく喋りまくります。そうすることで自分でこれまで言えなかった表現を習得していくことができるんです。
他の人の表現も習得していくとより最強
とはいいつつも、自分だけの力で表現の幅を広げていくには限界があります。
そこでおすすめなのが、他の人の言い回しをインプットするという方法。
いやそんなん言われなくとも知っとるわい!という人がほとんどでしょう。
でも声に出してますか?聞いてるだけじゃだめなんです。
リスニング力はピカイチでも自分の話ができない人っていうのはたくさんいます。
暗唱できるくらいまで声に出しましょう。
あと継続しやすくなる方法として、ただ声に出すだけではなくモノマネするように声を出す意識をするといいと思います。
単純に楽しいし、言語にはそれぞれリズムがあるのでよりネイティブに近い音になると思います。
なので題材はなんでもいいですが、できれば本とかではなく動画など音で聞けるものがいいと思います。
方法はシャドーイングが一番ラクでいいと思いますが、書き出したい人はノートなどを使って書き出してもいいです。
映画でもいいし、好きなアメリカ人Youtuberやイギリス人Youtuberでもなんでもいいので口に出してマネしてみましょう。
声に出して表現をインプットしていくことで独り言の際により幅広い表現が使えるようになります。
ここで、このような方法で成功した人の例をあげてみましょう。
皆さんはこの方をご存知ですか?
彼はRich Brianというラッパーで国籍はインドネシアです。
なのでネイティブではありません。
でも英語がばり上手いんですよね。(喋り方や使う単語が良くも悪くもアメリカの若者そのもの)
リッチブライアンが英語をどう学んだかは動画によって若干内容が異なったりするんですが、インタビューの多くでは音楽やYoutube動画で英語を学んだと話しています。
いくつかまとめてみると、ひとつは「ルービックキューブを英語で解説しているHow to動画」。
もうひとつは彼はラッパーということもあり、ラップも英語を習得する上で手助けになったと言ってました。(なんかの動画で確か最初に練習したのはMacklemore & LewisのThrift Shopって言ってたかな。懐かしいですね)
最後に「スニーカーの動画」です。
アメリカを中心に若い世代のあいだではスニーカーのカルチャーがあり、海外ではスニーカー好きや収集家のことをSneakerhead、Sneakerheadsといいます。(日本でもスニーカーヘッズといったりするのかな?)
あんまりこの辺の話に詳しく人にはあれですけど有名どころでいうならKanyeのYeezyとか、最近だとTravis Scottのやつもすごいですよね。
話を戻しまして、スニーカーの紹介動画のひとつに「Unboxing」というジャンルがあります。
Unboxingとは文字通り「箱を開ける」という意味ですね。ようするに開封動画ということです。開封動画はYoutubeではどんなジャンルにもある定番のものですよね。
リッチブライアンはこのSneakerheadたちがアップロードしているUnboxing Videoなんかも見てマネしたりなんかして英語を習得したそうです。
さきほどにも軽く触れたんですが、映画でも海外ドラマでもYoutubeでもなんでもいいんですけど動画を見て練習することは良い理由がひとつあって。
それはネイティブの人の言い回しがわかるようになってくるんですよね。
どうしても独学で参考書ばかりを頼りにして練習していると日本人特有の言い回しになりがちというか、端からみるとちょっと独特な英語になってしまう場合があるんですよね。(人にもよります)
というわけで、独り言がいかに英会話力向上につながるのかおわかりいただけましたか。
というか、むしろこれをしないで英会話が上達する人っているんですかね。
恋人と同棲していたりシェアハウスに住んでいたりして圧倒的な時間喋りまくってるっていう人はこんなことする必要もないですが、そんな人は一握りです。
というわけで独り言は誰でもできる最強ツールだと思うわけです。
最後に
今回紹介した通り、独り言は非常に効果的だと思ってます。
その一方で条件もあります。
というのも、このツールを最大限に活かすためには最初にいった「ある程度英会話ができる」というのが重要だと思うんです。
独り言をしていて言葉につまってしまい、どう言うかを考える場面があります。
この時に「ある程度英会話ができる」人は自分で文章を考えることができます。
自分で解決できるからこそ意味のある練習法だと思うんです。
インプットに関しても同じことが言えます。
例えば先ほど紹介したRich Brian。
彼の英語力は本当にすごいと思います。
でもだからといって皆が皆彼のような話し方を目指すのは違うと思うんですよ。彼の英語を聞いてわかる人ならこの意味がわかると思います。(最悪「好み」という言い方でもいいけど)
ようするにインプットするにしても題材を自分で判断できる英語力が必要なんですよね。これがなかなか難しいところではあります。
独り言はやり方や方向性を間違えてしまうと逆にマイナスになってしまう可能性があります。
なので上手くいかない、独り言が続かないという人や、どういった動画を参考にすればいいかわからないという人にとってはまだこの練習法は早いかもしれません。
ギター初心者がいきなりタッピングや早弾きを練習してもなかなか上達しないのと同じで、何事にもその時点でのレベルによって練習方法があります。(上達の方法は本当に人それぞれなので一概には言えないのだけれど、あくまで一般論として)
けっこう勢いで書いたので拙い点も多いですが、今後もちょくちょくこういった内容の話を書いていこうと思います。