ドイツ・ベルリンで就労ビザを更新してきたのでその方法を簡単に解説【2024年版】

つい先日就労ビザの更新手続き、厳密に言えば延長の申請をしてきた。

こういった手続き関連の情報はネットでググれば出てくるものの、日本人にとってマイナーな国であればあるほど日本語で得られる情報は限られるし、また探すのに苦労する。

仮に見つけたとしても、それはフレッシュな情報であることが望ましい。

というのもルールは年々変化するからである。

実際探してみると2010年代の記事も多く信用性に欠ける。

そういった意味もあって今回もビザの更新の流れを簡潔にまとめることにした。

誰かの参考になれば幸いである。

注意

話に入る前に一点だけ。

申請方法や必要書類は住んでいる地域によって異なるので申請される方は必ず現地の外国人局のホームページにてしっかりと確認することをおすすめする。

また、つまるところ結局は外国人局の担当職員の裁量次第であり、この記事の内容はビザ取得を保証するものではないのでその点ご了承いただきたい。

ベルリンでの就労ビザ更新方法

以前、初めて就労ビザの申請を行なった時のことを記事にしている。

ドイツ・ベルリン現地での就労ビザ取得の流れ【申請から手続き、そして手元に届くまで】

大まかな流れは基本的に同じなのでこちらの記事を見てもらえればほぼ間違いないはず。

自分自身、三年ぶりのビザの手続きということで何から始めればいいのか完全に忘れていたので、自分で書いたこの記事を参考にして作業を進めていった。

そのなかで、前回と少し状況が異なったことがあったのでその辺をいくつか挙げてみる。

延長申請の場合は提出する書類が少し異なる

必要書類については以前の記事で一つ一つ言及しているので省略するが、ここでは異なった点、以前とは変わった点などについてまとめる。

今回は初の申請ではなく、延長の申請であったため必要書類として記載されている「Certificate of employment(Arbeitsbescheinigung)」が必要となった。

これは属している会社にお願いして作成してもらうことができる。

逆に言えば新たに必要となった書類はこのくらいでAntrag auf Erteilung eines Aufenthaltstitelsは不必要であったため書類を集める作業は比較的楽であった。

Proof of salaryについては最初の二ヶ月分と最後の二ヶ月分の給与明細と書かれているが、実際必要となったのは最後の四ヶ月分であった。

これに関してはおそらくビザ延長のケースに限るかもしれない。

あと、Health Insuranceはcurrent confirmation of the health insuranceも用意した。

この証明書は入っている健康保険(自分の場合はTK)のウェブサイトからダウンロードすることができるはず。

予約を取るのはコンタクトフォームから

必要書類をまとめたらウェブサイト上でアポイントメントを取るのだが、これはもう実質不可能であった。

住民登録の際など「常に埋まっていて予約が取れない」というのはベルリンでは有名な話である。

誰しもが経験することであろう。

しかし、これには方法がある。

それはキャンセル待ちをすること。

早朝や夕方頃にウェブサイトに張り付いてひたすらチェックし続けるという方法。

これで予約は取れる。

そんなこともあって今回の外国人局に予約を取ることもそこまで重要視はしていなかった。

着々と準備は進めつつ、ビザが切れる数ヶ月前から予約の画面と睨めっこし始めたのだが、これがなかなかしぶとかった。

いつ、何時にチェックしようが常に空きスロットはない。

ついに一度も予約をする画面に辿り着くことはなかった。

もはやウェブサイト自体がパンクしていて機能していないんじゃないかとさえ疑った。(実際のところおそらく本当に機能していなかったんだと思う。というのも当時あったこの予約システムは今現在無くなっている)

そうして愕然としている時、つい先日ビザを申請した知人がいたことを思い出し、連絡してみることに。

その彼女に聞いてみたところ、彼女も予約を取ることは無理だったらしく、そこで問い合わせフォームからコンタクトを取って手続きを進めていったという。

というわけで自分もその方法に準ずることに。

そのリンクがこちら。

ここからビザの種類を指定し、必要書類を添付してメッセージを送ることができる。

一つ注意しておきたいのは返信にはかなり時間がかかるということ。

自分は数週間その返事を待った。

返事の内容はおそらく人によると思う。

自分の知人は外国人局に訪れることはなく、すべてオンライン上で済ませていた。

自分の場合は後日、指定された必要書類を持参して決められた日付、時間に外国人局に行くこととなった。

滞在許可証は郵送ではなく外国人局に取りに行く

個人的に今回ありがたかったのはこれ。

肝心の滞在許可証は郵送ではなく自分で取りに行くという点。

郵送だと時間がかかるし実際本当にちゃんと届くのかというのが不安であった。

しかし結果は「一ヶ月後に取りに行く」というもので安堵した。

これで紛失等の心配はいらなくなった。

今回ビザの手続きをして感じたこと

というわけで色々と書いてきたが、すべてが非常にスムーズにいったビザ更新の申請であった。

ちなみに、今回もほぼ英語で親切に対応してもらえてドイツ語の心配は不要であった。

これはおそらくベルリンという土地柄によるものであり、他の都市では起こり得ないことであろう。

一つ懸念点があるとするなら、それはZusatzblatt zum Aufenthaltstitelの内容が変わるのか否かということ。

ここからの情報はあくまで現地に長く住んでいる知人等から聞いた話で不確かな情報が含まれているので話半分くらいに見てもらえるとありがたい。

Zusatzblatt zum Aufenthaltstitelとは滞在許可証に付随してくる用紙のこと。

この用紙に就労条件について書かれている項目があり、初めて就労ビザを取得した人はここに「(今現在働いている)職場以外での就労を禁ずる」といったようなことが書かれている。

とある知人から聞いた話では就労から二年経つとこの条件を外してもらえるらしい。

つまり、ビザさえ持っていれば職場を変えられるというものである。

現状特に転職等は考えてはいないが、この縛りをなくせるのであればなくしておいて損はない。というかむしろ得しかない。

外国人局に行った際にこれについても聞いておくべきであったがすっかり忘れていて後悔が残る。

来月新しい滞在許可証をもらいに行くがその時にまたこのZusatzblatt zum Aufenthaltstitelがもらえるのか、はたまた郵送で送られてくるのか、内容は縛りが無くなるのかなどわからないことだらけだが、また後日進捗があり次第ここに書こうと思う。