留学は素晴らしいものだと思う。
語学云々の前に海外で生活するという体験そのものが日本でできるものではない。
しかしその目的が話せるようになりたいというものであるならわざわざ留学する必要はないと思う。
つまり語学留学のことである。
語学留学というのは昔からずっと疑問であった。
そもそも費用が高すぎるし(フィリピン等の格安留学と呼ばれるものは除く)これまで散々講義形式で英語を学んできたのにまた海外でもクラスの中で授業を受けるというのは効率が悪い。
当然クラスメイトもアジア人など英語がネイティブではない人たちが占めるわけでせっかく海外にいるのに現地の友達はなかなかできないし実際行く前と来た後のギャップも大きいことだろう。
結論をいえば、英語が話せるようになりたいだけなら日本にいながらでも十分に可能である。
10年前、当時学生だった自分は様々な理由で留学という選択肢がなかったので日本で努力した。
今では良質な英語学習本やサービスなどがたくさんあるし、より簡単に習得することができるであろう。
というわけで当時の自分が実践した方法をまとめてみようと思う。
日本で英語が話せるようになる方法
イマージョンという言葉がある。
今でこそ英語に限らず何かしらの言語を学んでいる人なら誰もが知っている言葉であると思う。
当時そんな言葉は浸透しておらず自分も知らなかったが、今振り返ると自分が行なっていたのはこのイマージョンだったのだなと思う。
要するに自分の生活環境を徹底的に海外モードにしてその言語に没入してしまうこと。
学んでいる言語になるべく多くの時間触れるようにすることは非常に重要。
自分はかなり極限状態まで持っていったほうだと思う。
結果的に日本にいながらも日常ではほぼ英語を使う日々であった。
もう一つ押さえておくポイントはインプットとアウトプット両方をしっかりとこなすこと。
吸収することは大事だがそれを使わないと忘れてしまうし、反対に使う機会をたくさん設けても新しいものがなければ成長しない。
このバランスが大事であると思う。
ちなみに、これから紹介する方法は全て自分が学生時代に実施したもの。
外国人と一緒に住む
日本ではボータレスハウスを利用して海外の人と生活を共にしていた。
フランス人、イタリア人、スウェーデン人、オランダ人や韓国人など多国籍な環境だった。
東京のど真ん中ということもあり娯楽には尽きなかった。
皆でご飯を作って食べたり、夜な夜な出かけたり。
夏には遠出で海に行ったりもした。
家には常に誰かしらいるので完全プライベートな時間が減ったということもあって当時それがしんどい時期もあったが、今思い返せば良い思い出である。
毎日オンライン英会話
オンライン英会話は欠かせないものの一つ。
自分はレアジョブ、その後DMM英会話を利用していた。
以前にも触れたが知人同士での日常会話というのは流れるように進んでいくものであり、「学習のための会話」という条件のもとでもない限り何か単語や文法が間違っていたとしてもそれをいちいち指摘されるというのは滅多にない。
英会話の練習はただネイティブの人としても意味がない?【スピーキングのはなし】そのため英語学習者、特に初心者の人がただひたすら英語を使って会話するというのは間違いを間違ったまま覚えてしまうという危険性がある。
そしてそれが非ネイティブ同士なら尚更。
そのためネイティブとのちゃんとした「学習のための会話」という時間は必要不可欠。
DMM英会話はフリーの会話だけではなくもちろんレッスン等もあるのでその人にあったレベルで学習を始められる。
週末は国際交流のイベントに参加
ミートアップを利用してよくイベントに参加していた。
今はないかもしれないが当時よく通っていたのは六本木で行われていたインターナショナルパーティと呼ばれるもの。
パブクロールという、いろんなパブやクラブを回りながらお酒を飲み交流するという形式のものでかなり楽しかった記憶がある。
出会える人の多くは旅行で来ている、もしくは仕事で来ている外国人たち。
そこからの出会いでイベント外でも一緒に遊んだり。
あとは、今インスタやYoutubeでよく見かけるランカルのイベントにもたまに訪れていた。
他に、トーストマスターズという団体に所属して人前で英語を使ってスピーチしたりなど、とにかく英語を使う機会を設けた。
洋画や洋楽に触れる
洋画や洋楽に関してはそもそも学習というよりも好きから入ったので、学習目的という入り方でどのくらいのめりこめて習慣化できるかどうかはわからないのだが、いずれにせよリスニング力を鍛える、語彙や表現を増やすという意味で効果はある。
海外ドラマ見まくってたらTOEICリスニングを9割以上取れるようになった話【これまで視聴したドラマまとめ】当然のことながらYoutubeもおすすめ。
どれがおすすめ、というのはその人の英語力次第なので一概には言いづらいがいずれそういった記事を書いてみるのも面白いのかもしれない。
見る方法でいうと(これも個人のレベルによるが)、個人的におすすめなのは英語音声と日本語字幕の組み合わせ。
同じものを繰り返し反復するのではなく、まずはたくさんのものを浅く広くひたすら視聴するのをおすすめする。
外国人と付き合う
これに関しては結果的にそうなるものであり、何か目的があって付き合ったりするものではないのであくまで補足程度として。とはいっても外国語を習得する上ではこれに勝るものはないくらい効果があるものなので一応方法の一つに加えた。
海外の人をパートナーに持つほど日常が英語化するものはないと思う。
自分は上記で述べたミートアップのイベントで出会い付き合うこととなった。
お互い学生で相手は日本語を学ぶために来日し、日本語学校へ通っていた。
デートの際や学校やバイトの帰り道に電話したり、ちょっとした隙間時間のラインのやり取りや何か話し合いをしたり喧嘩したりなど全てを英語でこなすことになる。
様々なシチュエーションで英語を使うことになるので英語力も飛躍的に伸びるはず。
最後に
というわけで自分が日本にいた頃にやっていたものをまとめてみた。
より細かいところでいえばiPhoneの言語設定を英語にしたり、英語で日記を書いたりもしていた。
今回のテーマは日本にいながら英語を習得するというものだが、もちろん海外に行けるのであればそれに越したことはない。
一つ言えるのは日本で外国人と英語で話すのと、海外で外国人と英語で話すのとでは少し訳が違う。
というのは日本で出会う外国人というのはわざわざ何時間もかけて自国から旅行で来ているわけで日本に多少なりとも興味、関心があると言える。
なので当然日本人のあなたとの会話も弾むことだろう。
しかし海外に出てしまうとそうではない。
日本に全く関心がないという人も当然中にはいる。
そういった環境で会話を構築していかなければならないという意味では、海外に出ると本当のリアルな英会話体験が待っている。