今回はHasbean Coffee(ハズビーンコーヒー)で豆を買ってみました。
Country: Nicaragua
Municipality: Yasica Norte
Region: Matagalpa
Farm name: Limoncillo
Farmer: Dr. Erwin Mierisch
Farm size: 171 hectares
Coffee growing area: 109 hectares
Harvest months: December–February
Diurnal temperature cycle: average: high 28° C, low 20° C
Altitude: 1,200 m.a.s.l.
Varietal: Red Pacamara
Processing system: Funky natural process and sun dried
Hasbean Coffeeより引用
はい、ということで今回はいつもよりも情報量が多いのでそのまま引用しました。
いろんなところで豆を買ってきましたが、ここまで詳細に豆に関する情報を公開しているのはかなり珍しいんじゃないでしょうか。
Hasbeanで手に入るパカマラは「グアテマラのウォッシュドプロセスの豆」と「ニカラグアのナチュラルプロセスの豆」の二種類あって、今回はより癖のあるものに挑戦したかったのでNaturalにしました。
ということで、今回買った珈琲豆はニカラグアのパカマラ種。
Pacas(パカス)とMaragogype(マラゴジッペ)のハイブリッド種なのでパカマラといいます。
今回買った豆はニカラグアのマタガルパというエリアにあるエルウィン・ミエリッヒ氏が所有するリモンシリョ農園のパカマラになります。
エルウィンミエリッヒ氏は数々の農園を所有している農園主だけでなく、COE(カップオブエクセレンス)のヘッドジャッジもしていてニカラグアのスペシャルティコーヒー業界のリーダー的存在の人物です。
ミエリッヒ氏はニカラグアだけでなく、ホンジュラスなどでも農園を手がけています。
そして今回の豆ですが、ただのナチュラルプロセスではなく、「”Funky” Natural(”ファンキー”ナチュラル)」と呼ばれています。
ファンキーナチュラルとは
ファンキーナチュラルプロセスはエルウィン氏による新しい精製方法です。
チェリーが入った袋を黒いビニールシートで覆い、中に水をかけ天日で一晩発酵工程を取る方法で、その後チェリーのまま天日乾燥させます。(Funky natural process and sun dried)
このプロセスによって複雑な味わいになるそうです。
ということでいろいろと書いてきたんですが、今回実際にパカマラを手にとるのは筆者にとって初体験のものとなります。
マラゴジッペの特性である「大粒」を引き継いでいるのでなんとなく予想はしていたんですが、それでも袋を開けた瞬間そのあまりのでかさに驚きました。
これ、もし前提知識なしに買った人がいたらかなりびっくりすると思います。(どこにでも売ってるものでもないからあれだけど)
豆を手にとっただけで、あまりの見慣れない大きさにちょっとテンションあがりました。
ということで飲んでみたんですが、これはかなりすごいです。
そもそも前回買った豆が「H3 Hybrid / Yeast Inoculation」という曲者だったので、それに比べたら今回のはそこまでだろうなと思っていたんですが、これもかなりの曲者ですね。
もうとにかく酸味がすごいです。(ここでようやくSour Cherryとなったわけがわかりました)自分は個性的な味を好むのでかなり好きです。
そもそもフルーティな味わいを特徴としてもつので、そこにFunky Naturalが加わることによってかなり強いなアシディティ、そして独特な風味のある味わいになっていると思います。
Washedのほうだったらもっと落ち着いていると思うので、より多くの人に受けるのかなと感じます。
Hasbean Coffeeは先ほど上にも書いた通り、豆に関する情報を事細かに記してあるんですが、それだけではなくカッピングによる情報もあります。
CUPPING NOTES
Morello cherry, yoghurt, funky!
Clean cup: (1–8): 6
Sweetness: (1–8): 6.5
Acidity: (1–8): 7
Mouthfeel: (1–8): 6.5
Flavour: (1–8): 7
Aftertaste: (1–8): 6
Balance: (1–8): 6
Overall: (1–8): 7
Correction: (+36): +36Total: (max. 100): 88
Hasbean Coffeeより引用
前回紹介したCrankhouse Coffeeもそうなんですが、今回のHasbean Coffeeはさらにたくさんの豆を取り扱っているのでイギリス在住の方にはかなりおすすめです。(ところでこの「hasbean」という言葉はパンズでhas beenからきてるんですかね?)
またHasbean Coffeeではたくさんの豆を取り扱っている上にその豆に関する情報もたくさんのっているし、検索も地域別やプロセス別、価格別など、自分に合った豆や求めている豆を探しやすいのでウェブサイトを見ているだけでも楽しいです。