ドイツにやってきてもうすぐ一年。
ワーキングホリデーの期間も残り僅かとなりました。
これを機に、ここであらためて簡単にまとめておこうかなと思います。
そもそもドイツにきた理由
そもそもドイツを選んだ理由なんですが、行き当たりばったりというわけではなく、元々日本にいる時から決めていました。
つまり「日本からYMSビザを使って渡英、そしてそのままドイツに行く」という流れは計画の一部でした。
実際現地に来てみると決して珍しいものではなく、YMSから渡独するという方は結構いらっしゃるんですね。
理由は人それぞれあると思います。
イギリスからだとドイツは近いので気軽に行けるというのもあるでしょう。
ワーホリの申請は国によって異なり、場合によっては自分の出身国(日本人なら日本)もしくは現地からでしか申請できないなんていうのもあります。
その点ドイツはイギリスからでも申請できるので日本に帰国することなく直接そのまま行けるのでそういった点も大きいのかなと。
今はコロナの影響もあってルールがころころと変わり複雑ですが。
自分はなぜドイツなのかというと、やはり「滞在できるビザの種類が多い」というのが一番の理由です。
ヨーロッパにある国々をそれぞれ細かく調べたわけではないので声を大にしては言えないですが、ドイツは様々なタイプの就労ビザやアーティストビザ、フリーランスビザなどがあり、おそらくビザの種類は豊富な方だと思います。
YMSやワーホリで来る方は目的は人それぞれありますが、そもそも期間限定のつもりで来る人もいれば、なかにはより長期で滞在したいと考えている人もいます。
自分はまさにこのタイプで、YMSやワーホリをきっかけ作りに海外で長期滞在してしまおうという魂胆で渡航に臨みました。
ブログを始めたばかりの頃の記事でちょっと恥ずかしいんですが、ワーホリの国選びについて記事にしたことがありまして。
もしワーホリ後もビザ更新し、より長期で住みたいと思っている方はこういった部分にも注目して、ちゃんと滞在できるかどうかを調べつつ国選びをしてもいいんじゃないかなと思います。(自分はイギリスとドイツのビザ事情しか知りませんが、他にもこういった国はあるはず)
これまでの振り返り
まず、ベルリンで住む家についてはロンドン在住中に決めてしまうことに。
ちなみにこれ以前にドイツに来たことはありません。
土地勘ゼロで生活するエリアを決めるのは非常に難易度高めだったけど、グーグルマップと睨めっこしながら中心地から遠すぎず、かつ高すぎない物件を選びました。
こんなご時世ということもあって家が決まるまでホテルを転々とするのが嫌だったし、ドイツでは「早々に住民登録しなければならない(諸説あり)」というルールもあるのでさっさと決めてしまいたかったというのが本音。
ドイツに来る前は「イギリスもドイツもそんな変わらんだろ」と思ってたけど、もう全然別世界。
ロンドンとベルリンの違いで今ぱっと思いつくところだと、あまり良い例ではないけれど例えば横断歩道を渡る際の歩行者の行動。
ロンドンだと赤信号だったとしても、歩行者は通過する車に当たらないようにがんがんと渡っていきます。
でもベルリンではほとんどの場合、皆信号を守って待ち続けます。
そんなロンドン生活に慣れてしまっていたので、ベルリンに来たての頃は明らかに車が来ないのにも関わらず信号を待つのに焦れったさを感じたり。
あとはドイツ語も学び始めましたね。
最近忙しくて半年くらい机に向かって勉強はできていないですが(言い訳)、現地で生活しているわけなので毎日ドイツ語話してます。
そもそも半年ドイツ語勉強した程度の語学力なんてあってないようなものなんですけど、丁寧な言葉遣いとカジュアルな言葉遣いを使い分けたり、何か注文したり、誰かに質問したり、道聞かれたら答えられるレベルにはなりました。
ドイツ語楽しいです。
言語に関して、ベルリンで言えるのは皆多くがトリリンガルというところですかね。
外国人の多いベルリンでは自国の言葉プラス英語とドイツ語を話せる人が多く、よって当たり前のようにトリリンガル、マルチリンガルがいます。
自分のように英語は話せるけどドイツ語はまだ苦手な外国人もいれば、ドイツ語は話せるけど英語はあまり話せない外国人もいます。
そういった場では英語とドイツ語両方が飛び交うことになり、仮にその中に日本人もいれば三カ国語を切り替えるわけで、これはベルリンならではというか、ロンドンではなかったことかも。(ロンドンを歩いているとベルリン以上に様々な言葉を耳にするけれども)
日常生活でいうと、コーヒーを飲み歩いたり、フラットメイトと映画館に行ったり、観光名所に行ったりなどしました。
その辺は記事にしているのでよかったらチェックしてみてください。
ロンドンと比較して残念なところでいうと、日系スーパーがないところかな。
ロンドンには日本食スーパーがたくさんあります。ジャパセンやらライスワイン、ナチュナチュなどなど。
店内に入るとびっくり、そこはもう日本。
お惣菜からお刺身、たくさんの種類のお弁当、おにぎりなど品揃えも凄まじくてですね、食に関して言えば日本を恋しくなることはほぼなかったです。
一方ベルリンだとアジア系のスーパーしかないうえに、日本食のコーナーも非常に小さく、手に入るものが限られます。
がっつり料理する人はいいかもしれませんが、自分のような手軽な自炊しかしないタイプにはけっこうつらい。
ただ、日本食レストランやラーメン屋などはけっこうあるようなので(ロンドンにもたくさんあるけど)、いずれ行ってみようかなと思います。
実際ドイツに住んだ感想
YMSってわかりやすく「イギリスワーホリ」って呼ばれたりするんですけど、厳密には「短期就労ビザ」というカテゴリーに属します。
なので、実質今回のドイツが人生初のワーキングホリデーということになるんですが、一年というのはこんなにもあっという間に過ぎるものなのかと。
そう感じました。
YMSで二年間の英国滞在を経験してしまっているので、より強くそれを感じたかも。
しかも、自分の場合はコロナの影響で約半年間現地で仕事が見つかりませんでした。
少し具体的に話すと、自分が渡独した直後はベルリンもわりと平穏な空気が流れていました。
店内や電車内ではマスクを着用するものの、皆わりと普通に出歩いている感じ。
初めて来た土地だったので「貯蓄もそこそこあるし、来て早々働き出すのも嫌だからしばらくはベルリンを満喫しようかな」とふらふら街を練り歩いていたわけです。
そんなある日、突如ロックダウンに。
ロックダウン前に予定していたジョブインタビューの話は流れ、それ以降仕事が見つからなくなり、半年間ニートとなりました。
貯蓄は尽きるし外出もほとんどできないしでかなりきつかったです。
そんなこんなでいろいろありつつも、なんとか仕事をゲット。
今に至るというわけです。
先程トリリンガルの話をしましたが、公用語はドイツ語といってもある程度英語も話せた方が何かと便利な気がします。
自分も仕事で多少ドイツ語を使うとはいえ、職場はほぼ完全に英語環境だったりするので。(業界や職種によって様々だと思いますが)
ということでドイツワーホリ、この一年間をざっくりまとめると「半年間ニート生活、半年間就労」という感じですね。
ベルリンというと、自由な街なんて言われたりもする街。
渡独前に描いていたベルリンの雰囲気や空気感というのはコロナもあってかまだ体感できていない気がします。(お金なくなって途中ほぼ引きこもってたし)
最後に
と、まぁいろいろと紆余曲折のあるワーホリ生活でした。
いろいろと「ドイツの良いところ」をまとめたかったんですが、結局のところ滞在期間が短すぎて「まだよく知らない」というのが現実ですかね。
ドイツには有名な都市がたくさんありますが未だにベルリンの外に出たことないし。
とりあえずコロナが明けるのを待つしかないかな。
就労や保険についてもいろいろとあるので、また別で書こうと思います。
今回紹介するのはアメリカのオルタナティヴ・ロックバンド、Faith No More (フェイス・ノー・モア)の曲『Epic』。時代と世界観がたまらんですね。